Q&A |
Q.介助犬とは?
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A.肢体不自由者(手や足や身体が不自由な人)の日常生活動作の補助を行う犬のことを言います。
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Q.盲導犬・聴導犬との違いは? |
A.盲導犬は、歩行中に段差や曲がり角を知らせたり障害物を避ける等によって、視覚障害者の歩行を安全に誘導する犬のことを言います。
聴導犬は、聴覚障害者の聞こえない(聞こえにくい)音を知らせて必要に応じて音源に導く犬のことを言います。
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Q.身体障害者補助犬って? |
A.身体障害者を補助する3種類の犬(盲導犬、介助犬、聴導犬)を総称して、身体障害者補助犬(通称:ほじょ犬)と呼んでいます。
盲導犬:1070頭(2010年3月31日現在)
介助犬:53頭(2011年2月1日現在)
聴導犬:27頭(2011年2月1日現在)
最新の情報は、厚生労働省のほじょ犬情報をご確認ください。
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Q.介助犬の介助動作は? |
A.落とした物を拾って渡す、遠くにある物をくわえて持ってくる、服の着脱の補助、体位の変更、立つ・歩く際に支える、扉の開閉、スイッチの操作などがあります。
詳細は「介助犬の介助動作」(動画のページにリンク)をご覧ください。
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Q.介助犬の訓練は? |
A.訓練にかかる期間は1年〜1年半程度、介助犬はパートナーの障害の種類や程度によって介助動作内容が異なるので、訓練に必要な期間が1頭ごとに変わります。
家庭で生活するためのマナー等のしつけは子犬の頃から始めます。
介助犬になるための訓練は1歳過ぎから始まります。
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Q.パピーウォーカーって? |
A.子犬の頃は、パピーウォーカーと呼ばれる飼育委託ボランティアさんに一歳過ぎまでお預けし、まずは人との生活を楽しむ経験をします。
パピーウォーカーさんは常時募集していますので、ご興味をお持ちの方は「パピーウォーカー」(パピーウォーカーのページにリンク)をご覧ください。
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Q.介助犬になるのは? |
A.訓練をした犬の中でも介助犬になるのは3〜4頭に1頭程度、介助犬にならなかった犬(キャリアチェンジ犬)はPR犬として介助犬の啓発活動を行う犬として活躍するか、一般の家庭でペットとして生活をすることになります。
キャリアチェンジ犬里親ボランティアにご興味をお持ちの方は「キャリアチェンジ犬」(キャリアチェンジ犬にリンク)をご覧ください。
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Q.介助犬訓練にかかる費用は? |
A.1頭につき400万〜800万円程度。
訓練の期間が異なったり、パートナーが見つかるまでの期間が異なることがあるので、犬によってかかる費用に差があります。
また、訓練をしたすべての犬が介助犬になるわけではありませんので、介助犬にならなかった犬の飼育費用も含まれます。
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Q.候補犬はどこから入手するの? |
A.当会では現在はほとんどが一般のブリーダー(犬の繁殖者)から適性のありそうな子犬を購入する方法をとっています。
当会で介助犬のための繁殖は行っていません。
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Q.介助犬に向いている犬種は? |
A.当会では適正の確率を考えて、ラブラドールレトリバーとゴールデンレトリバーを訓練しています。
他団体ではスタンダールプードルなど他犬種も介助犬になっています。
犬種よりも、その犬が生まれ持った性格で介助犬の向き不向きが決まるので、犬種によって確率の差はあるかもしれませんが、適性さえあれば犬種問わず介助犬になることができると言えます。
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Q.介助犬に向いている性質は? |
A.@ 周りの環境の変化に動じずに落ち着いていられる
A 人と一緒に作業を楽しんで行うことができる
B 健康である
当会では主にこの3つが必要だと考えています。
介助犬は一日中介助動作をしているわけではなく、ほとんどの時間をパートナーの方の傍で待って過ごしますし、パートナーの方と共に様々な環境に外出する機会も多いので、「@
周りの環境の変化に動じずに落ち着いていられる」ことが必要となります。
また、介助犬の介助動作は、物をくわえる、引っ張る、鼻で押す等の遊びの動きを組み合わせて教えられるため、「A
人と一緒に作業を楽しんで行うことができる」性質が求められます。
また、介助犬としての介助動作が犬にとって負担となってはならないため、遺伝性疾患の素因を持った犬による繁殖により生まれた子犬の導入は避ける等の配慮をし、「B
健康である」ことを求めています。
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Q.なぜ介助犬が必要なの? |
A.肢体不自由者の中には、何かを頻繁にお願いすることに気兼ねを感じてしまう方がいらっしゃいます。
また、一人で外出した時には、それを見ず知らずの人にお願いすることをさらに負担に感じることもあります。
しかし、介助犬は介助動作を“ルールのある遊び”と感じて楽しみながら作業をしてくれるため、気兼ねなく笑顔で介助動作をお願いできるのです。
介助犬は大好きな人のために何かをして褒めてもらうことに喜びを感じています。
介助犬が一緒にいてくれることで、これまでは一人では出来なかったことに挑戦してみようという勇気が持てたり、自立するためのきっかけになったりもします。
介助犬と一緒に生活する人にとって、介助犬は大切なパートナーであり、なくてはならない存在なんだということを、もっと多くの方に理解してもらえる社会になることを願っています。
介助犬育成の支援にご興味をお持ちの方は、「介助犬育成を応援する」(リンク)をご覧ください。
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